■ 前回の振り返り
先日こちらの記事↓で、『まんがでわかる 隣のサイコパス』を読んで「逃げるが勝ち」という結論にたどり着いた話を書きました。
今回は、その「逃げるが勝ち」を実践するまでの間に、実際に何が起きていたかを正直に報告します。
我ながら良く覚えているもんだなと思いました。
最初の職場ということもあり、それだけ衝撃的だったのでしょうね。
笑えるようになったのは、だいぶ時間が経ってからですが(笑)。
■ 実際にやってみた
入職から数か月が経ったころ、私と同僚の2人で、Aさんの上司に「辞めたいです」と伝えました。同僚は同業他社で管理職まで経験したベテランです。
そんな人が数か月で「辞める」と言い出すくらい、Aさんの対応はひどかったということです。
「辞めたい」と伝えてから、わずか1時間後。
私と同僚は会議室に呼び出されました。
入室すると、社長・副社長・部長3人・課長・係長が全員集合。
全員集合て。
社長から「もう少し詳しく教えてくれないか」と聞かれ、私と同僚が顔を見合わせていたそのとき、課長がぼそりと言いました。
「どうせ、アイツだろ?」
分かってたんかい。
その後、私たちが数か月間の出来事を説明するたびに、幹部全員が「アチャー」という表情でお互いの顔を見合わせていました。
そして明かされた事実。
「Aさんが居座ってから、次々に職員が辞めていく。1年以上いた職員がいない」。
つまり、私たちは最初から詰んでいたのです。
そのとき部長の1人から、こんな言葉をいただきました。
「君の面接、覚えている?私が面接したんだよ。私が君と一緒に仕事がしたくて合格を出したんだ。もう少し辛抱してくれないか。」
嬉しい言葉です。でも私の答えはこうでした。
「辛抱したとして、それがいつまで続くか分からないので無理です。」
我ながら、よく言えたと思います(笑)。
■ 結果と気づき
会議室での呼び出しから数日後、事件が起きました。
私とAさんの机の間に、プリンターやら仕事道具やらが大量に並べられ始めたのです。
物理的な壁、爆誕。
おそらく上司に呼ばれたAさんが、私たちを「敵」認定したのでしょう。
こちらもAさんの顔を見たくなかったので、壁については都合が良かったのですが、Aさん自身が作った壁のせいで、予想外の事態が発生しました。
ある日、Aさんの社内PHS(懐かしい)に、私宛の仕事の依頼が入りました。
Aさんは電話口で「担当に代わりますね」と言い、私の名前を呼びました。
次の瞬間。
PHSが、壁の端からサイドスローで飛んできました。
私は呼ばれて振り向いたときには、かなりのスピードで飛んできたPHSが、私の机の上にガチャンと大きな音を立てて落ちました。
驚きのあまり、電話の相手と満足に話せず。
通話後、そのPHSをどうすればいいか分からず、壁越しにAさんに聞きました。
無視されました。
勇気を振り絞って、もう一度聞きました。
「その辺に置いておいてください!」
こちらも見ないで言われました(笑)。
自分で作った壁のせいで自分が困っているのに、なぜか怒っているAさん。
もはや何も言えませんでした。
その後、私は別部署での勤務継続という配慮をいただきながら転職活動を続け、1年後にようやく転職先が決まりました。
いよいよ退職の手続きに入ったころ、あの部長から再び声をかけられました。
「どうしても辞めるか?もう少し我慢してくれたら、必要なポストと給与を用意するから残らないか?」
2回目の慰留です。またですか(笑)。
私はニコっと笑ってこう答えました。
「私も部長と一緒に働きたかったんですけどね。その『もう少し』が明日・明後日か1か月後など、近日中であること、明確に回答いただけるという条件なら考えます。でも、Aさんがいる限りは無理ですよ。」
そのまま退職しました。
■ 時間をおいてわかったこと
転職先では、仕事が楽しくできました。
同年代の職員と飲みに行ったり、他部署の部長と仲良くなって2日に1回のペースで飲みに行ったり(全部ごちそうになりました)。
新しいことにも挑戦でき、一言で表すなら「リラックスして仕事ができた」。
逃げた先に、こんな景色が待っていました。
20年経った今、はっきりわかることがあります。
逃げることは負けじゃなかった。
むしろ、もっと早く逃げてもよかった。
「逃げるが勝ち」とは、あきらめではなく、合理的な撤退だったのです。
20年前の自分に言えるとしたら、こうです。
「よく耐えたな。でもさっさと逃げてもよかったと思うよ。人生一度きりだもん。思いっきり楽しもうよ!」
■ 読んでくれたあなたへ
前編では「違和感をメモしておくこと」をお伝えしました。
後編でお伝えしたいのは、その先です。
これだけ覚えてください。
メモしたパターンが見えたら、迷わず動くこと。
逃げることは負けじゃない。
合理的な撤退です。
逃げた先に、別の世界があります。
あなたが幸せになれる場所は、今いる場所だけじゃない。
あなたも「もう限界だ」と気づいた瞬間はありましたか?
こんな体験談を笑い話にできるくらい時間が経ちました。
著者にも感謝です。
最後まで読んでいただいたあなたにも、本当にありがとうございます。
今日の違和感を、明日のヒントに。
