凡人帳

凡人による、凡人のための学びと発見の記録。読書・仕事・AI・京都文化を通じて、日常の違和感を学びへ変えるブログです。

【読書】『ひそかに人を見抜く技法』|「慎重な人」のつもりが「自信がない人」に見えていた

今日は、一冊の本に自分のクセを見抜かれてしまった話です。

「ちょっと考えさせてください。」

…また言うてもうた(ノД`)

このセリフ、一日に何回言っているのか、自分でも分かりません(笑)。

私は昔から、じっくり考えてから答えたいタイプです。

「慎重派」と言えば聞こえはいいですが、気づけば返事は遅くなり、締切はギリギリ。

そんな自分に、特に違和感を持たず過ごしていました。

ところが、『ひそかに人を見抜く技法』を読んで、

「え、それって周りからそんなふうに見えてたん?」

と思わず本を読みながら笑ってしまいました(ノ∀`)アチャー

 

■ この本について

この本を一言でいうと「読心術の本のふりをした、自分の振る舞い改善本」です。

内藤誼人さんが、心理学の実験データをもとに、表情や仕草、返答のスピードなどから相手の心理を読み解く方法を紹介しています。

タイトルだけを見て「人を分析するための本かな?」と思って読み始めました。

しかし、読み終えたあとに変わっていたのは、

相手を見る視点ではなく、自分を見る視点でした。

著者もあとがきで「相手との付き合いをよくするという目的で、読心術を利用してほしい」と書いています。

この言葉が、この本を読むうえで一番大切なメッセージなのだと感じました。

 

■ 一番刺さったポイント

本書には、質問への返答が早い人ほど「自信がある人」と評価されやすく、

反対に、答えるまで時間がかかる人ほど「自信がなさそう」と見られやすい、

という研究が紹介されていました。

読んだ瞬間、「……あれ、これ私のことやん。」と苦笑いしました(笑)

よくあるんです。

部下から「これ、どうしたらいいですか?」と聞かれ…「うーん、ちょっと考えるわ」と答えてしまうこと。

その後、部下と一緒に「どうしよっか」としばらく唸って、結局最後は上司に答えを聞きに行き、「じゃあ、そうします」と部下に伝える。

その度に「なんでこんなこと、自分の判断でパッと答えられなかったんだろう」と、ちょっと落ち込みます(ノ∀`)アチャー

……ただ、これを書きながら思いました。

「待てよ、全部が自分の判断力不足ではないな」と。

実際には自分に裁量権がない案件も少なくありません。

自己弁護に聞こえるかもしれませんが、実際そうなんです(多分)

とはいえ「自分では判断できないこと」「相手に自信がなさそうに見えること」は、また別の話です。

裁量権がないなりに、もう少し早く反応できる場面は、きっとあるはずなんですよね。

本書では、自信がなくても「さっさと答える」ふりをしているうちに、本当に自信がついてくることもある、と紹介されています。

つまりこれは、「相手を見抜く技術」ではなく、「自分の振る舞いを変える練習」として使える考え方なのだと思いました。

 

■ 今日からやってみること

いきなり会議で即答するのは、正直まだ怖いです(笑)。

でも、「今日のお昼どうします?」「この資料、どちらの色にします?」

そんな小さな質問なら、まず口を開いてみる。

そこから始めてみようと思います。

返事が早くなれば、周りからの印象だけでなく、自分自身の気持ちも少し変わるかもしれません。

明日から急に「即答できる人」にはなれないと思います(笑)。

でも、小さな場面で少しずつ練習していこうと思います。

 

本書には今回紹介した内容以外にも、人との付き合い方を考えるヒントがたくさん紹介されています。

興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってみてください。

▼ 気になった方はこちらです

 

■ 読んでくれたあなたへ

『ひそかに人を見抜く技法』というタイトルですが、読み終えたあと、一番見つめ直していたのは自分自身でした。

相手を変えることは難しい。

でも、自分の返事の仕方なら、今日からでも変えられます。

まずは、小さな「即答」から始めてみようと思います。

あなたにも「実はクセになっていたこと」はありませんか?

今日の違和感が、明日のヒントになれば嬉しいです。

読んでいただき、ありがとうございました。

今日の違和感を、明日のヒントに。

今回はここまで。

【読書】『世界一わかりやすい速読の教科書』|夏休み最終日に、私は速読していた

突然ですが、私は読書が割と好きです。

ただ、読みたい本の量に読む速度が追いつきません。

ビジネス書・自己啓発書・歴史書……読みたい本はどんどん積み上がるのに、消化速度が追いつかない。

だったら速読を身につければいい。

理屈はわかる。でも、どうやって?

そんなことを考えていたとき、本棚から昔買った速読本が出てきました。

ところが読んでみると、今回の話は速読よりも「夏休み最終日の自分」の話になりました。

 

■ この本について

今回読んだのは『世界一わかりやすい 速読の教科書』(齋藤英治・著、三笠書房)です。

一言でいうと、「脳を鍛えて速く読む。そのために耳も使う」本です。

フォトリーディングと基本的な考え方はよく似ています。

目的を持って読む、本全体を把握してから読む、重要箇所を見極める。

以前書いたフォトリーディングの記事もよかったら読んでみてください。

go-in-bonjin.hatenablog.com

 

本書独自の特徴は、「速読耳トレーニング」です。

付属CDの高速音声(3倍・4倍・10倍速)を、巻末のテキストを見ながら目と耳で追うことで、脳の処理速度を高めるというメソッドです。

実はこの本、かなり前に一度読んでいます。

なぜ覚えているのかというと、書き込みやアンダーラインが残っていたからです。

そしてもう一つ。

( ゚д゚) 付属CDがありませんでした。

どうやら、どこかへ旅立ったようです。

CDの行方が、当時の私の取り組み姿勢を雄弁に語っている気がします。

 

■ 一番刺さったポイント

本を読み返しながら、ずっと違和感がありました。

「速読って、そんなに特殊なスキルなんだろうか?」

本書では、「頭から順番に読んでいく」のは良くない読書習慣だとされています。

でも読んでいるうちに、逆に思ったんです。

「あれ? これ、昔の自分がやっていたことに似てないか?」

まず思い出したのは、夏休み最終日のことでした。

読書感想文だけ残っている。

提出は明日。

ヽ(`Д´)ノ 私は『ずっこけ3人組』のカバー裏だけ読んで感想文を書いていました。

あらすじが、だいたいカバー裏に書いてある。

それをもとに、それっぽい感想文を書いていました。

今思えば、これって本書でいう「プレビュー」そのものではないでしょうか。

また、大学や大学院でも似たようなことをしていました。

レポート提出が迫ると、本屋でタイトルを見る。

目次を見る。

必要そうなところだけ読む。

意味が分からない箇所が出てきたら、その周辺を説明している本を探す。

私はこれを勝手に「芋づる式読書」と呼んでいました。

時間がないから、ゴールから逆算して読んでいたんです。

本書にはこんな言葉があります。

「時間」を固定すれば、「効率」は必然的に上がる!(齋藤英治『世界一わかりやすい 速読の教科書』三笠書房、p86)

著者は「1冊30分」と決めて読むことを推奨しています。

(;゚д゚) …それって、まんま夏休み最終日の原理やん。

今回の気づきはこれです。

切羽詰まると、人間は自然に速読をしているのではないか。

特別な才能でも特殊な技術でもなく、「時間がない」という状況が、必要な情報を選び取る読書を生み出しているのかもしれません。


■ すぐに使えるヒント

では、常に切羽詰まった状態で本を読めばいいのか。

…それはしんどい。

毎日、夏休み最終日やレポート提出前夜みたいな生活は、もう勘弁です(笑)

実は、本書に書かれていた7日間のトレーニングも数年前に試しています。

でも効果を実感できず、そこでやめてしまいました。

CDもそのうち行方不明です。

だから私は、「こうすれば速読できます」とは言えません。

ただ、今回読み返してみて、「締め切りを作る」という考え方は試してみる価値がありそうだと思いました。

もし今の私がやるなら、

  • 「この本から今日中に1つ学びを得る」と決める
  • タイマーを30分セットしてから読む
  • 「読んだらブログに書く」と先に決める

そんな小さなことから始めます。

…と書くのは簡単なんですが、私自身もまだ実践途中です。

だから偉そうに教えるのではなく、「一緒に試してみませんか?」という気持ちで書いています。

▼ 気になった方はこちらです

 

■ 読んでくれたあなたへ

今回読み返して、数年前に速読が続かなかった理由が少し分かった気がしました。

CDを失くしたからではありません。

いや、それも多少はあるんですが(笑)

たぶん私は、「切羽詰まっていなかった」んだと思います。

本書には、「上達するコツは、楽しむこと」と書かれていました。

速読も読書も、結局は続かなければ意味がありません。

だから今度こそ、気長に楽しみながらやってみようと思います。

まずは30分。

また数か月後に結果を報告できればと思います。

あなたは、本を読むときに締め切りを設けていますか?

齋藤英治さん、ありがとうございました。

そして、ここまで読んでくださった皆さんにも感謝です。

今日の違和感を、明日のヒントに。

 

【読書】『あなたもいままでの10倍速く本が読める』を読んだら、フォトリーディングより「目的」が刺さった

最近、悩んでいることがあります。

もっとたくさん本を読みたい。

読みたい本はどんどん増えていくのに、読む速さが追いつかない。

さらに最近はブログも書いているので、インプット(読む)も遅い。

アウトプット(書く)も遅い。

時間が足りない。(ノД`)

そんなことを考えていたある日、本棚の奥から一冊の本が出てきました。

ポール・R・シーリィ著『新版 あなたもいままでの10倍速く本が読める』(フォレスト出版)。

……あ。これ、10年以上前に買ったやつや。

当時の私は、仕事をもっと効率よくこなしたいと思っていました。

書店の棚に並ぶ「10倍速く読める」という文字は、まるで魔法の呪文のように見えたのです。

「これを読めば、明日からスーパーサラリーマンになれるかもしれない」

そう本気で思っていました。

そして買った。

満足した。

積んだ。

( ゚д゚ ) いや、読めよ。

 

■ この本について

一言でいうと、「脳の使い方を変えて、読書の効率を高めるための本」です。

本書の中心となる技術が「フォトリーディング」。

読んで理解するのではなく、ページ全体を脳へ写真のように取り込むという考え方です。

大まかな流れは次の5ステップ。

  • 準備(目的を決める)
  • 予習(目次や見出しを見る)
  • フォトリーディング(ページ全体を取り込む)
  • 復習(構造を把握する)
  • 活性化(必要な箇所を読む)

「本を最初から最後まで読む」という一般的な読書とはかなり違います。

その中でも私が一番気になったのは、やはりフォトリーディングでした。

 

■ 一番刺さったポイント

本書によると、フォトリーディングでは「周縁視野(しゅうえんしや)」を使います。

文字を読むのではなく、ページ全体をぼんやり眺めながら脳へ取り込むイメージです。

そのため、本の向こう側にある壁を見るような感覚で焦点を合わせ、「文字を読まない状態」を作る必要があります。

なるほど。理屈は分かった。じゃあ、やってみよう。

休日の空いた時間に実践してみました。

本の向こうの壁を見る。

よし。

ぼやけてる。

いける。

本を目の前に持ってくる。

文字がくっきり見える。

めっちゃ読める。

むしろ普段より読める。

(゚д゚lll)なんでや。

違う違う違う。

もう一回。

壁を見る。

本をぼんやり見る。

お、いけそう。

ページをめくる。

文字がくっきり見える。

振り出しに戻る。

(ノ∀`) できへんやん。

 

しかも本書には、

「ソフト・アイ」ができるようになって、フォトリーディングの間、フォトフォーカス状態を維持できるようになるまでには、少し時間がかかるかもしれません。あせらず取り組んでください。(ポール・R・シーリィ『新版 あなたもいままでの10倍速く本が読める』フォレスト出版、p.113)

と書かれています。

さらに、呼吸を深く一定に保ちながら行うことも推奨されています。

こちらは呼吸どころか、「なんでやねん!」と心の中でツッコミまくりです。

リラックスしろと書いてあるのに、どんどんイライラしていく。

完全に逆方向でした(笑)

ただ、不思議なことに。

フォトリーディングそのものは上手くできなかったのに、それ以上に大きな学びがありました。

それは、「目的を持って読むこと」です。

本書には、

「人間の脳には、疑問があると答えを見つけようとする、素晴らしい性質があります。まずは疑問を持つことが大切なのです。」(同書、p.126)

とも書かれていました。

私は今まで「面白そうだから読む」ことはあっても、「この本から何を得たいか」を明確にしていないことがありました。

でも考えてみれば、実用書やビジネス書を読む目的は知識を得ること。

目的があれば、読むべき場所も見えてくる。

これは大きな発見でした。

そしてもう一つ。

「本は全部読まなくてもいい」という考え方です。

私はどちらかというと、「買った本は最後まで読まなければ」と思うタイプでした。

でも本書では、目的に関係ない部分は思い切って飛ばして良いとされています。

以前、pha氏が著書『ゆるくても続く知の整理術』(だいわ文庫)において「本のエッセンスは20ページくらいしかない」という趣旨のことを書いていました。

当時は少し極端だと思いました。

しかし今回、「必要な情報を探しながら読む」という考え方に触れて、その意味が少し分かった気がします。

もちろん不要な部分ではありません。

ただ、自分の目的から見れば、今は読まなくてもいい部分もある。

そう考えると、読書への心理的ハードルが下がりました。

そして、読んでいて少し複雑な気持ちにもなりました。

もし10年前の自分が、フォトリーディングではなくても、「目的を持って読む」という考え方だけでも実践していたら。

今ごろもっとたくさん本を読めていたかもしれません。

少しもったいない気もします。

(´・ω・`)

でも、当時の私は「10倍速く読める」という言葉に惹かれただけでした。

今の私は、本を読み、ブログを書き、学んだことを実践しようとしている。

だからこそ、この本の本当の価値が見えたのかもしれません。

 

■ すぐに使えるヒント

私が次の読書から試してみようと思うのは、この3つです。

  • 読む前に「何を知りたいか」を1行書く
  • まず目次だけを見て全体像を把握する
  • 目的に関係ない部分は無理に読まない

難しいことはありません。

フォトリーディングができなくても始められます。

むしろ私はこちらから始めた方が良いと思いました。

 

▼ 書籍はこちら

 

▼ 関連記事はこちら

go-in-bonjin.hatenablog.com

 

そして次の1か月は、

  • 読む前に目的を決める
  • 目次を先に確認する
  • 必要な部分を探して読む

を意識してみようと思います。

本当に読書速度は上がるのか。

理解度は変わるのか。

フォトリーディングはできるようになるのか。

(;・∀・)

また結果は凡人帳で報告したいと思います。

 

■ 読んでくれたあなたへ

10年間積読していた過去の自分へ。

読書との向き合い方を考えさせてくれた著者へ。

そして、ここまで読んでくださったあなたへ。

ありがとうございます。

フォトリーディングはまだできません。

でも「何を得たいのかを決めて読む」という考え方だけでも、私にとっては大きな収穫でした。

あなたにも、長年積読している本はありますか?

もしあるなら、最初から最後まで読もうとせず、まずは「この本から何を得たいのか」を考えてみるのも良いかもしれません。

今日の違和感を、明日のヒントに。

今回はここまで。